秋の「肌老化」に気をつけて。
肌をいたわるスキンケア5つのポイント
涼しく過ごしやすい秋。いつものようにスキンケアをしていたら「え、なんだか老けたかも…」と思ったことはありませんか? 実は、秋は「肌がいちばん老ける」季節。夏に受けた紫外線などの肌ダメージが、目に見えて現れる時期なんです。さらに、秋は気温が徐々に下がり、空気の乾燥も始まります。そのため、カサつきなどの肌トラブルが起きやすく、このまま放っておくと一気に「肌の老化」が進むことに…!それだけは、避けたいですよね。 秋の「肌老化」を防ぐためには、毎日のスキンケアがとても大切。夏のダメージで疲れた肌を、しっかりいたわってあげましょう。
なぜ、夏の肌ダメージが秋にくるの?
夏の肌ダメージは、秋に現れる。その理由は、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わり)の周期が約28日間だから。夏に受けた紫外線などの肌ダメージが、肌表面に押し上げられて見えるようになるのは、夏から約28日後、つまり秋頃になるんです。 さらに、秋は冬に向けて、朝夕の寒暖差が大きくなり始める時期。空気が乾燥するため、肌の乾燥やゴワつきも気になります。季節の変わり目なので、ホルモンバランスが崩れやすいのも、肌トラブルが起きる原因のひとつ。
まずは、肌をチェックしてみよう。秋に起こりやすい肌トラブル4つ
夏の肌ダメージが現れていないか、まずは自分の肌をチェックしてみましょう。今からご紹介するような「肌トラブル」が見られたら、秋の「肌老化」に要注意。あなたの肌は、大丈夫ですか?
シミ・そばかす
夏の肌ダメージの代表といえば、そう「シミ」ですよね。夏の強い紫外線によって、肌内部には過剰な量のメラニンが蓄積されています。それが、秋になって肌表面にシミ(黒い色素)として出てきてしまうのです。 さらに、夏の乾燥や肌荒れによる「肌のターンオーバーの乱れ」も、シミの原因となります。というのも、本来なら「肌に蓄積されたメラニン」は、垢とともに剥がれ落ちていくもの。ですが、肌のターンオーバーが乱れていると、メラニンはうまく剥がれ落ちず肌に残ったまま「シミ」となってしまいます。あなたの肌はどうですか?シミ、増えていませんか?
肌のゴワつき
秋の肌の「ゴワつき」は、主に夏の紫外線が原因。強い紫外線(=刺激)を浴びた肌は、紫外線から肌を守ろうとして、肌表面を厚くします。そのため、肌を触ったときに「ゴワつき」を感じる状態に。よく、ペンを持つ指に「ペンだこ」ができますよね。あれと同じ状態です。肌がゴワつき「角質肥厚」の状態になると、毛穴が大きく目立つようになります。大きくなった毛穴には、汚れや古い角質も溜まりやすく「黒ずみ」になってしまうことも。そうなると、肌のターンオーバーも乱れ、乾燥やシミにもつながります。「肌のゴワつき」は、あらゆる肌老化に直結してしまうのです。
くすみ・透明感がなくなる
秋は、いちばん肌色が暗くくすんで見えると言われています。その主な原因は、紫外線によるメラニン。シミと同様、夏の紫外線によるメラニンが肌に現れると、肌の色が暗く「くすんだ印象」に見えてしまうのです。 また、肌のゴワつき(角質肥厚)によって、肌に古い角質が残ったままであることも原因のひとつ。不要な角質が肌に残っていると、透明感がなくなり、くすんだ色になってしまいます。
乾燥・シワ
「夏に使っていた化粧水だと、もの足りない気がする…」と感じたら、肌が乾燥しているサイン。これから乾燥が本格化する冬に向けて、スキンケアを見直しましょう。
秋の「肌老化」を防ぎたい。肌をいたわるスキンケア5つのポイント
肌チェックが終わったら、つぎはスキンケアです。ここからは、秋の「肌老化」を防ぐために、押さえておきたい「スキンケアのポイント」をご紹介。疲れた肌をやさしくいたわって、ぷるぷる美肌へと回復させてあげましょう。
古い角質を、キレイに落とそう
まずは、肌に残ったままの毛穴汚れや古い角質をキレイに落とすことから始めましょう。毎日の洗顔やクレンジングはもちろん、たまには泥パックなどのスペシャルケアもおすすめです。肌の汚れがキレイになると、その後の化粧水や美容液が浸透しやすい状態に。また「肌のゴワつき」もなくなり、ターンオーバーも促されるので、あらゆる肌トラブルが回避され、美肌へとつながります。 ただし、汚れをしっかり落としたいからと言って、肌をゴシゴシ強くこするのは避けましょう。強すぎる摩擦は、肌荒れや乾燥を引き起こします。肌に触れるときは、やさしくいたわるように、そっと触れてみてくださいね。
たっぷりの化粧水で、肌にうるおいを
洗顔やクレンジングで汚れを落とした後の肌は、うるおいが不足した状態。ですので、たっぷりの化粧水でうるおいを与えてあげて。水分がギュッと入り込んだ肌は、光をキレイに反射し、透明感あふれる肌に。くすみが取れ、肌の色もパッと明るくなります。また、化粧水をしっかりと肌になじませることで、肌はふっくら、やわらかなもっちり肌に。その後に使う乳液やクリームの浸透力も、ぐっと高まります。 シートマスクで、集中ケアもおすすめ たまには、美容成分がたっぷり染み込んだ「シートマスク」で、集中ケアするのもおすすめ。乾燥が気になり始める秋に、ぴったりのアイテムです。美容成分が肌にしっかり入り込むので、肌老化の防止にも効果バツグンですよ!それに、あの肌全体が包み込まれる感じは、身も心も癒されますよね。ぜひ、夏のダメージで疲れた肌を、うるおいでやさしく包み込んであげてください。
うるおいを、肌に閉じ込めよう
肌にたっぷりとなじませた化粧水は、そのままにしておくと、時間が経つにつれどんどん蒸発してしまいます。せっかくの化粧水を逃がさないためには、乳液やクリームでフタをすることが大切。うるおいを、肌に閉じ込めてあげましょう。乾燥が気になる目元や口元には、油分の多いクリームや美容オイルで、集中保湿するのもおすすめです。
シミ・くすみには、美白ケアを
シミやそばかす、くすみが気になる場合は、美白化粧品でケアしてみて。美白化粧品には、シミやくすみの原因となる「メラニン」の生成を抑える働きがあります。できれば、ビタミンC誘導体などの「美白有効成分」が配合された化粧品がおすすめ。夏のシミやくすみは、早いうちにケアして、透明感あふれる美肌を目指しましょう。 秋も、紫外線対策を続けよう 夏ほどではないですが、秋にも紫外線は降り注いでいます。紫外線を浴びると、肌に「メラニン」が生成され、新たなシミやくすみを引き起こすことに…。これでは、せっかく美白ケアでメラニンを抑えても意味がないですよね。そのため、秋にも紫外線対策は必須。日焼け止めや日傘などで、しっかり対策しましょう。特に、秋は行楽シーズン。外でのレジャーの際は、気をつけてくださいね。
ゆらぎ肌には、やさしくいたわるスキンケアを心がけて
季節の変わり目である秋は、肌がゆらぎやすくデリケートな状態。気温や湿度が変化することで、肌のバリア機能が低下し、肌荒れを起こしやすくなっているのです。肌がピリピリしたり、赤みが出たら「ゆらぎ肌」のサイン。肌に刺激を与えないよう、やさしくいたわるスキンケアを心がけましょう。また、肌にやさしいアイテムを使用するのもおすすめ。敏感肌にも安心して使えるよう、素材にこだわったスキンケアを選んでみましょう。
秋の「肌老化」を防いで、過酷な冬に備えよう
秋の「肌老化」を防ぐためには、夏の肌ダメージを引きずらないことが大切。古い角質を落とし、しっかり保湿することはもちろん、美白ケアも忘れずに行いましょう。 ご紹介したケアを続ければ、肌老化からはほど遠い「若々しいもっちり肌」に近づけるはず。肌にとっての「過酷な冬」がやってくる前に、秋のお疲れ肌をやさしくいたわってあげてくださいね。